「はり」や「きゅう」は何に効くの?
腰痛・肩こりだけじゃない。神経、循環器、呼吸器などにも効果
鍼灸治療を受ける患者さんは、腰痛や肩こり、ひざの痛みを持った方が多いため、鍼灸は運動器の症状だけにしか効かないと考える方も多いのですが、神経を刺激して血行を促進し、痛みや疲労の原因となる物質を老廃物として排出する作用も持っています。
自律神経に効果的に作用し、胃腸や心臓・血管などに作用することで、循環器、呼吸器、内臓などの働きを正常に戻していく効果があり、近年では脳梗塞の後遺症に対するリハビリにも活用されています。
ストレス社会の「不定愁訴」にも効果
ストレスのたまりやすい現代では、明らかな身体的原因が認められないが、頭痛やめまい、筋肉痛、腰背部痛、疲労感、腹痛、悪心、食欲不振などさまざまな症状を訴え続ける、いわゆる『不定愁訴』という症状があります。
医療機関では心療内科などでも『不定愁訴』は診療の対象外で「検査では正常です。精神的なものでしょう」と診断されて処方もされないことが多く、つらい毎日を過ごされている方も多くいらっしゃいます。
鍼灸治療には自律神経を整える効果があり、ストレスのために低下した機能を向上させることで原因のわからない痛みや症状も改善していくことができます。
やお駅前鍼灸接骨院では、患者さんの症状が骨や筋肉の異常や疲労からくるものなのか、ストレスなどの精神的な要因なのかなども含めて問診し、適切な施術を行っています。
自然治癒力の促進+ホルモンの放出で痛みを感じにくくなる
鍼灸で身体の一部を刺激すると人体の「自然治癒力」を増幅させて血行がよくなり新陳代謝が促されます。また、中枢神経の中にモルヒネのような役割をもったホルモン(内因性オピオイド)が放出されることで痛みを脳に伝える神経経路がブロックされて痛みを感じにくくなります。
美容にも効果
鍼灸は古来から美容のためにも用いられています。中国では2千年以上前の古代王朝時代に美容効果のために鍼治療をしていた記録も残っています。
ダイエット効果
基礎代謝を上げて脂肪が燃えやすい体を作るので痩せやすくなります。また、老廃物の代謝を促進することでむくみが改善されていきます。
食事制限などもありませんので一旦体質が改善されれば、リバウンドの心配もありません。
小顔効果・美肌効果

鍼の刺激で血液やリンパの流れを良くすることで、頬や首などの脂肪ポケットに溜まっている脂肪が排出されていきます。
また、刺激された肌は皮膚を保護しようとコラーゲンやセラミドなどお肌を若く美しく保つ成分を大量に分泌しますので、美肌にも効果があります。
鍼灸の効果・有効性(米国NIHの声明)
アメリカの国立衛生研究所(NIH)で、鍼灸による刺激が自律神経や免疫の働きなどに作用し、筋肉の緊張を和らげたり、血液やリンパ液の循環がよくなることで自然治癒力の向上を助けるという合同声明が発表(1997年)されて以来、鍼灸療法の効果や有効性は世界中の注目を集めています。
生涯を通してさまざまな疾患を治療できる鍼灸
アメリカ国立衛生研究所(NIH) で、鍼灸治療で効果が認められるとされた疾患には以下のようなものがあります。
下記の疾患のうち、神経痛・腰痛・五十肩・リウマチ・頚肩腕症候群(首周辺・肩・背中・腕・手・手首などの痛みやこり、しびれ)・頚椎捻挫後遺症(むちうち症や挫傷)は、健康保険の適用で治療を受けることができます。
神経系疾患
- 神経痛
- 神経麻痺
- 痙攣
- 脳卒中後遺症
- 自律神経失調症
- 頭痛
- めまい
- 不眠
- 神経症
- ノイローゼ
- ヒステリー
運動器系疾患
- 関節炎
- リウマチ
- 頚肩腕症候群
- 頚椎捻挫後遺症
- 五十肩
- 腱鞘炎
- 腰痛
- 外傷の後遺症(骨折、打撲、むちうち、捻挫)
循環器系疾患
- 心臓神経症
- 動脈硬化症
- 高血圧低血圧症
- 動悸
- 息切れ
呼吸器系疾患
- 気管支炎
- 喘息
- 風邪および予防
消化器系疾患
- 胃腸病(胃炎、消化不良、胃下垂、胃酸過多、下痢、便秘)
- 胆嚢炎・肝機能障害・肝炎・胃十二指腸潰瘍・痔疾)
代謝内分秘系疾患
- バセドウ氏病
- 糖尿病
- 痛風
- 脚気
- 貧血
生殖、泌尿器系疾患
- 膀胱炎
- 尿道炎
- 性機能障害
- 尿閉
- 腎炎
- 前立腺肥大
- 陰萎
【婦人科系疾患】
- 生理痛
- 冷え性
- 不妊
- 更年期障害
- 乳腺炎
- 白帯下
- 月経不順
- 血の道
耳鼻咽喉科系疾患
- 中耳炎
- 耳なり
- 難聴
- メニエル氏病(めまい・難聴・耳鳴り・耳閉感の4症状が同時に重なる症状を繰り返す内耳疾患)
- 鼻出血
- 鼻炎
- ちくのう
- 咽喉頭炎
- へんとう炎
【眼科系疾患】
- 眼精疲労
- 仮性近視
- 結膜炎
- 疲れ目
- かすみ目
- ものもらい
小児科疾患
- 小児神経症(夜泣き、かんむし、夜驚、消化不良、偏食、食欲不振、不眠)
- 小児喘息
- アレルギー性湿疹
- 耳下腺炎
- 夜尿症
- 虚弱体質の改善