鍼灸師木村のおうちでできる灸セルフケア「腰痛」編

2024年1月9日 2024年1月9日

やお駅前鍼灸接骨院（八尾市本町7-7-12）

初めまして、1月からブログを担当させて頂きます、やお駅前鍼灸接骨院の鍼灸師木村です。
少しでも皆さんに有意義な情報が提供できればと思います、宜しくお願い致します。

それでは、今日は腰痛に対する灸セルフケアを紹介します！
腰痛で悩んでいる方は多いと思います。国の調査によると全国で約３０００万人の方が腰痛を感じているそうです。
日本の人口の4分の1に及ぶ数字で国民病と呼ばれています。
そんな多くの人が持っている腰痛なので、多くの人に役に立つ情報が多いと思います。

腰痛とは・・・

腰痛はデスクワークなどで同じ姿勢を続けたり、体を冷やしたりすることで起こります。
腰痛とは病気の名前(疾患)ではなく、腰部を主とした痛みやはりなどの不快感といった症状の総称です。
高齢者だけではなく、若い人にも多い症状です。
病気やけがによる自覚症状の調査では男性 29.2%、女性 31.8%、全体では 30.6%の方が腰痛だという結果がでています、誰もが経験しうる身近な痛みです。

東洋医学では

東洋医学では腰痛の原因を３つ挙げています。
① 寒さや冷え(寒邪が体に入る)
② 湿度が高い時期に余分な水分が体に滞る(湿邪が体に入る)
③ 元気のもとである腎気が不足する
では、この３つの原因を軽減させるツボと軽い腰痛におすすめのツボを御紹介しましょう。

ツボを使ったお灸の仕方

★ 委中(いちゅう)「だるさ・軽い痛みを解消」：滞った血・水の流れを調整し、血行を良くするツボです。

場所 : 膝の裏にあり、膝を曲げた時の中央あたりの位置

★ 腎兪(じんゆ)「腰痛のポイントを刺激」：腰痛の人はそり腰が多く、腎兪は丁度その位置に近いのでこのツボを刺激します。気の不足は腰痛の原因でもあり、腎兪は先天の気を補うツボでもあります。

場所：第２腰椎と第３腰椎の間から指２本分外側

★太渓(たいけい)「元気を養い腎気を補う」：気・血の流れを促して腎気を補ってくれるツボです。足腰の弱い方や高齢者は、習慣的にお灸をすると良いツボでもあります。

場所：内くるぶしとアキレス腱の中間のくぼみ

【お灸をする時にやってはいけないこと】
※ 同一部位に続けてしない：お灸は症状が重い人ほど熱さを実感できませんが、何度も同一部位にすえると低温やけどのもとになります。同一部位は避け、少し場所をずらすなどして、３回までにしましょう。
※ 同時に２ヵ所まで：何か所もすえると、どれが効いているのか、どれが熱すぎるのかわからなくなります。最初は１ヵ所だけ、慣れても左右同じつぼの２ヵ所くらいまでにしましょう。

万能ツボ

様々な症状に対応する守備範囲の広いツボです！
「合谷」「三陰交」「足三里」の3つのツボを紹介します。何かあったときやどのツボにお灸をしたらいいかわからないとき
は、まず、この３つのツボを思い出してください！

「合谷」（疲れ目、花粉症、風邪のひきはじめ、イライラ、あがり症、肌荒れ、月経痛など）
　日常的に起きる症状に効果があるツボです。
　合谷は、指先から腕を通ってのど、口、鼻の脇へ、もうひとつのルートは肺を通って大腸につながります。生命エネルギーのルートにあり、　　　　
　ここにお灸をすると全身の血流の流れがスムーズになり、このルート上にある様々な器官の症状が緩和されます。

場所：親指と人差し指の骨が出合う、人差し指側のくぼみ。押すとへこんだり気持ちが良いところ