院長日誌12日目 産後特有の症状 予防と対策 骨盤矯正の時期、期間の目安

こんにちはやお駅前鍼灸接骨院の前川です。
昼間は少し暖かくなってきましたが皆さんいかがお過ごしでしょうか？
未だ新型コロナウイルスが猛威を振るっており蔓延防止等重点措置が延長されました。
まだまだ気が抜けない状況ですが院内でも検温、マスク消毒、除菌を徹底しコロナ対策をおこなっております。
安心してご来院ください。

本日のお話は産後特有の症状、予防と対策、接骨院へのかかり方ということで矯正を始める時期や期間などのお話をさせていただきます。前回の日誌でもお話ししましたが産後に「骨盤矯正をする」とういうことが多くの方々に認知されてきました。

しかし『なぜ産後に骨盤矯正をするのか』、『産後いつから骨盤矯正をするのか』『どのくらいの期間骨盤矯正をするのか』などそこまで知らない方も多くいます。その辺りも含めてお話をさせていただければと思います。

産後特有の症状

出産時は骨盤がかなり広がります。その開きを助けてくれるのはリラキシンというホルモンです。
リラキシンは関節や靭帯を緩めるためのホルモンです。そのリラキシンが妊娠中から産後半年ぐらいまで分泌され続けます。
そのリラキシンが緩めるのは骨盤だけでなく様々な関節を緩めます。そのため身体のあらゆる関節が緩くなります。

本来身体は骨と筋肉が協力し合い支えています。その骨、関節に緩みがでると関節が不安定になりそれを支えるために筋肉が余計に頑張ってしまいます。そうすることで筋肉や靭帯への負担が大きくなり関節周囲に痛みが出やすくなります。

影響が起きやすいところは腰、首、肩、手首、肘、膝、股関節です。
ほとんどの関節に影響があると言っても過言ではないくらい関節の周りで痛みが発生しやすくなります。

腰、首については後の骨盤矯正の話でも出てくるので割愛します。

産後の肩の痛み

産後に起きる肩の痛みの原因は「抱っこ」が大半を占めます。
抱っこをしている時、肩の関節は赤ちゃんの重さによって牽引されてしまいます。
肩はもともと不安定なこともあり特に引っ張られる力に弱い関節です。
その関節が引っ張られ筋肉がそれを耐えようと頑張り過ぎてしまうため痛みが出てきます。
また抱っこ、料理、掃除、仕事など人間がする行動はほとんどが手を前に出した状態で行います。
そのため、肩が巻き肩、猫背となり余計に負担がかかりやすくなってしまいます。

予防と対策
予防としては普段から胸を張り、肩甲骨の位置をできるだけ背骨に寄せること
脇を締めて抱っこをする
猫背になり過ぎない
肩甲骨を動かすストレッチを行うなどです。
詳しくはスタッフにお聞きください。

腱鞘炎

産後に起きる腱鞘炎はドケルバン病が一番多く親指の付け根が痛くなる腱鞘炎の一種です。
そのほか肘の内側、外側でも起こります。
抱っこなどの動作で親指を使ったり、離乳食を作るために手を酷使するためおきます。

予防と対策
痛い部位のアイシング
抱っこや料理中などで脇を締める
できるだけ安静にする

産後の膝の痛み

産後に起きる膝の痛みの原因は膝関節のネジれです。
妊娠中は関節が緩みお腹が膨らんでくると歩き方もガニ股になることが多くなります。
その時に膝関節のねじれが生まれ関節や筋肉に負担がかかりやすくなります
そうすることで膝へのダメージが蓄積し痛みにつながります。

予防と対策
足先を真っ直ぐ向けて歩く（階段などでも意識する）
しゃがむときに足の指より膝が前に出ないようにする

産後の股関節の痛み

産後に起きる股関節の痛みは歩行時や起き上がりに時に多く見られます。
骨盤が開くことにより股関節の位置がずれ痛みが出やすくなります。

予防と対策
膝の時と同様に足先をまっすぐ向けがに股にならない
スクワットをする

スクワットの方法は
①足幅股関節幅
②足先まっすぐ
③おしりを後ろに突き出して膝がつま先よりも前に出ないように腰を落としていく
④腰を落としていく時は息を吐きながら5秒かけて下がる
⑤腰を落とす深さは膝と床が平行になるぐらいまでがBEST
　しんどければ無理をせず浅めでもOK
⑥腰を落とした状態で呼吸を整える
⑦上がっていくときも息を吐きながら5秒かけてゆっくりと上がる

これを1日5回を3セット行う事で骨盤、股関節に均等な圧がかかり骨盤、股関節が安定しやすくなります。

骨盤矯正を始める時期、期間の目安

産後は骨盤の開きが大きく関節が緩いためずれ易く整いやすい時期でもあります。
特に産後一か月間はリラキシンの作用もあり骨盤が締まりにくい時期です。
この時期にも矯正をすることは可能ですがすぐに緩んでしまうのであまり効果がでません。
早くても一ヵ月後でリラキシンの分泌量が少し落ち着きだす時期がおすすめです。
産後１か月～３か月ぐらいまでが産後の骨盤矯正をするベストタイミングとなります。

産後の骨盤矯正は開始から４か月～６か月程度が目安となります。
個人差はありますがほとんどの方が半年以内にきれいな骨盤を作ることが出来ています。

産後の骨盤矯正のメリット

産後の骨盤矯正のメリット
通常時よりもきれいな骨盤を作りやすい
ポッコリお腹が解消しやすくなる
痩せやすい体質を作る
体型がもどる
腰、膝、首、肩などの痛みの予防、改善

特に腰、首は骨盤のゆがみ背骨のゆがみが大きな影響を及ぼします。
骨盤が開くことで身体を骨で支えにくくなるため筋肉にかかる負担が倍増します。
そのため腰痛や首の痛みを発症される方が多いです。
更に授乳、抱っこなど負担がかかる動作も多くなるのでさらに負担は増えます。

できるだけ負担を少なくしていくために骨盤を整え、
身体を骨で支える「骨性支持」をすることで筋肉の負担を軽減させることが出来ます。

このように産後の骨盤矯正はいいことずくめです。
当院では患者さんの負担軽減のために骨盤矯正の３０日間の定額制を導入させていただいております。
気になる方は是非一度ご相談ください。

近鉄八尾駅徒歩3分 やお駅前鍼灸接骨院

このように当院では痛みだけでなく痛みが起きた原因を探し適切に治療することでその人に合ったオーダーメイド治療を行なっています。マタニティー、産後のケアもおまかせください。
また生活習慣の見直しにも力を入れ同じような症状の再発防止も行っております。
同じような症状でお困りの方は一度ご相談ください。

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