鍼灸師木村のおうちでできる灸セルフケア「不眠」編

2024年2月20日 2024年2月19日

やお駅前鍼灸接骨院（八尾市本町7-7-12）

こんにちは、やお駅前鍼灸接骨院の鍼灸師木村です。
暖かくなったり、寒くなったりと寒暖差の激しい今日この頃、皆様は体調を崩されたりしていませんか？
風邪やインフルエンザが流行していますので、お気を付け下さい。

今日は不眠に効くツボを御紹介したいと思います。
不眠が続くと日中に様々な不調が出現するようになります。倦怠感・意欲低下・集中力低下・抑うつ・頭重・めまい・食欲不振など多岐にわたります。不眠が少しでも解消するよう、お灸でサポートしていきましょう！

「不眠」について

不眠と一言でいっても、「寝つきが悪い」「眠りが浅く、目覚めても倦怠感がある」「すぐに目が覚めてしまう」など、症状は様々です。なかなか寝つけず（入眠困難）、夜中に何度も目を覚ます（中途覚醒）、もしくは朝早く目が覚め（早朝覚醒）、再び眠りに戻ることが難しいことが不眠の特徴です。眠りに伴う休息感が薄れてしまい、活力や気分だけではなく、健康を害したり、仕事の効率が落ちたり、生活の質が損なわれたりします。

東洋医学では

東洋医学では、「気・血・水（き・けつ・すい）」という概念があり、不眠の原因はこれらの流れが滞って起こると考えられています。不眠のことを「不寐（ふび）」と言い、主な原因として、以下の4つが挙げられます。
① 不適切な飲食：暴飲暴食、濃いお茶やコーヒー、お酒の飲み過ぎ
② 情志（じょうし）の失調：喜怒哀楽や恐れといった感情が過度な状態
③ 労逸（ろういつ）：働きすぎ、動きすぎ、考えすぎ、もしくは休みすぎの状態
④ 病後や体の虚弱：身体が弱ることにより、体内の血（けつ）が不足した状態

ツボを使ったお灸の仕方

冷え症でも御紹介した「失眠」のツボです。
★失眠（しつみん）「不眠の特効ツボ」：このツボはイライラして寝つけない、頭が冴えて眠れない等、どんなタイプの『不眠』にも適しています。不眠の特効ツボとして知られているツボです。
場所：かかとの真ん中の部位

★ 中脘（ちゅうかん）「浅い眠りに有効」：胃腸の不調に対応するツボで、胃腸関係の様々な症状に効果があります。気・血の巡りを整える働きがあり、深い眠りに誘います。

場所：身体の中心線上、おへそとみぞおちの中間の部位

★ 湧泉（ゆうせん）「頭が冴えて眠れない時に有効」：脳が活発に働いている状態では眠りにつけません。このツボは全身のクールダウンを促す働きがあります。

場所：足裏のつま先からかかとにかけての線上で、つま先から1/3の所にあるくぼみの部位

★ 太衝（たいしょう）「イライラして眠れない時に有効」：イライラなど、心の高ぶりを抑える働きがあります。

場所：足の甲の第１指と第２指の間の骨が交わるくぼみの部位

万能ツボ

様々な症状に対応する守備範囲の広いツボです！
「合谷」「三陰交」「足三里」の3つのツボを御紹介します。何かあったときや、どのツボにお灸をしたらいいかわからないときは、まず、この３つのツボを思い出してください！

「合谷」（疲れ目、花粉症、風邪のひきはじめ、イライラ、あがり症、肌荒れ、月経痛など）
　日常的に起きる症状に効果があるツボです。
　合谷は、指先から腕を通って、のど、口、鼻の脇へ、もうひとつのルートは肺を通って大腸につながります。生命エネルギーのルートにあり、ここにお灸をすると全身の血流の流れがスムーズになり、このルート上にある様々な器官の症状が緩和されます。

場所：親指と人差し指の骨が出合う、人差し指側のくぼみ。押すとへこんだり気持ちが良いところ